「その子⋯誰?」




それはこっちが聞きたいですよ。




知らない人たちにむりやり連れてかれた家にはもう1人、部屋でくつろいでいた男の人がいた。



こいつらの仲間だろうか⋯。



「お前のために連れてきてやったんだよ!


就任祝いのプレゼントだ!感謝しろよ?」



はいぃぃ!?私がプレゼントってこと!?



最悪⋯こんなやばそうなおじさんのプレゼントにされるとかあり得ない!



危険な匂いしかしないし⋯。



「離して……!!」


「はーい。逃げない逃げない。

大人しくしてたらすぐ返してあげるから。」


……無理……!!


抜け出せない……。



「いや、⋯⋯いらない⋯。」



⋯あれ?⋯⋯