「でも、お前のことを危険には晒さねぇ」

「……うん…」

「絶対に一人にはなるな。俺のそばにいろ」




來龍が真っ直ぐな目を向けてくる

大丈夫。この目は信じられる



「…分かった。1人にはならない」

「あぁ、離れんなよ」



子供をあやすような手つきで撫でられる
なんで頭なでるんだろう…

ちょっと恥ずかしい…



「おーい。話は終わりましたか?」

「あぁ、入っていいぞ」



來龍が声をかけると壱耶が入ってきた



「來龍、ちょっといい?」

「あぁ、構わねぇ」



なんだろう?
ここにいたら邪魔だよね


「來龍、私、舜のとこいるね」

「ん。倉庫からは出んなよ」

「はーい」



許可をもらって部屋を出る
でも、さっきまでいた舜の姿は見えなかった



舜どこだろう?
てか広いなーこの倉庫

2階建てで、2階には部屋が多い
鍵がかかっている所もあるけど、2階は攻めずらそうだな


それにしても…設備がいいな…テレビまであるよ。やばいねココ

羨ましいね


下から舜らしき声が聞こえた

下にいるかな?

階段を降り、さっきまでいた2階の真下あたりに来る




「あ、ねーちゃん!話し終わった?」

「うん。暇だからきた」



思った通り
舜は下っ端?達と遊んでいた



「あの…舜さん。そちらの方は……」

「ん?あぁ、まだ紹介してなかったな。この人は…」

「初めまして。舜の姉の碧羽です」



男の人は兄弟と龍哉さんや練達以外苦手だけど、來龍や舜の仲間なのであまり怖くない


「「「「「……………………」」」」」



あれ?みんなどうしたの?


「風邪?移さないでね」

「ハハッ!さすがねーちゃん!」




※碧羽はか・な・り鈍いです