「あ、ほんとだ。もうこんな時間かー」
「ん?ねーちゃんどっか行くの?」
「うん。煉のとこ行ってくるねー。夕飯までには戻るね」
「あぁ、気おつけろよ」
さて、四日ぶりに顔出しに行きますか
バイクでいいかなー
なんて呑気に考えていると、腕を來龍に掴まれた
「どこまでいくんだ?」
眉間に皺を寄せ、少し怒っているように見えた
「駅前の方に行くだけど……」
「こんな朝早くから会いに行くのか?」
え?普通じゃない?
誰かと会うのに時間とかって関係あるのかな?
「……送ってくから。待ってろ」
「……あ、うん」
ガチャ
なんだろう?やっぱり怒ってるのかな?
「クククッ笑」
「なんで葉山笑ってんの?え、まって、てか、私、來龍怒らせた?」
「違う違う…お前ら面白すぎ…笑」
もー
何なの……
とりあえず
「葉山、殴っていいか?」
「ダメ」