ケータイ小説 野いちご

考える人の小話集

なににも囚われず


過去にも、未来にも、縛られてはいけない。
過去はどう足掻いても取り戻したり塗り替えたりはできず、未来に起こり得ることの数は膨大でまた不安要因が当たる確率は極めて低いからだ。
私は今、ここを生きる。
例え、共に闘った戦友たちが先立って自分だけ生き残ってしまった痛みが胸を押し潰そうとしても。
例え、死にたいと感じるほどのいじめがなかったことにされていたとしても。
例え、感情を失ってしまいたくなるほどの闇が覆い尽くしたとしても。
例え、子どもの頃描いた未来とは違う今だったとしても。
生かされている以上、生き続けなければならない。

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