晴れて修哉さんと恋人同士になってから、あたしの毎日は変わった。

「じゃ、行ってくるね」

「気をつけて行ってくださいね」

修哉さんと一緒に起きて、一緒に朝ご飯を食べて、会社に出勤する修哉さんを見送る。

「今日も早く帰るようにするから」

「はい、わかりました」

修哉さんはあたしに向かって手を振ると、ドアを開けた。

「行ってらっしゃい」

彼が出て行くのと同時に、あたしは声をかけた。

パタンとドアが閉まったその瞬間、
「あー…」

あたしは息を吐いた。