ハァ・・・ハァ・・・


息が切れながらも私は森の中を全速力で走っていた。


早く早く・・・逃げないと!!


あのクソババアから!!


そう思いながら走っていると、
川を見つけた。

城がだいぶ離れていることをわかった私は喉が渇いていたため川の水を飲むことにした。
綺麗な川でよかった・・・。
ゴクゴクと飲んでいるとガサッと草木が揺れた。


「おや、女の子」


その声を聴き

私は驚いて


「きゃぁぁあ!ってうわ!!」

「危ない!!」


バシャッ


川に落ちてしまった。


「もー・・・なんなのよ・・・・」

「すみません、驚かせてしまいましたね」





声のした方を見ると、優しそうなお兄さんが立っていた。