【愛咲side】




「どうしたの…?愛咲。話があるって」


「隼斗となんかあったのか?」



あたしは隼斗のお見舞いに行った翌日に真瑠と恭介くんを近くのカフェに呼び出した。



「ごめんね、二人とも。
せっかくの休日なのに…」


「何言ってんの!全然大丈夫だって!」


「俺らいつでも暇だからさ。とくに真瑠はな」


「うるさいよ。恭介」



そんないつも通りの二人のやりとりを見ていると自然と笑みがこぼれた。



「そんなこと置いて、愛咲…どうしたんだ?」



恭介くんの真剣な眼差しがあたしへと向けられる。



「あたし、隼斗のこと諦めることにした…」



まだ、本当に自分の気持ちに整理がついたでは無いから言葉にするのは少し怖かったけど…ちゃんと考えて決めたことだから。