【柚葉side】
「純くん!」




彼の姿を見つけ、私は走って駆け寄った。



「あ、柚葉ちゃん!」




純くんは水道で水をがぶがぶ飲んでいたらしく、口元を首にかけていたタオルで拭いた。




「探してたよ。あと……一毅から全部聞いた。ごめんね……マネージャーはああいう癖があるって言うか……とにかく巻き込んでごめん」





「ううん、私は全然大丈夫だから純くんは気にしないで!それに、純くんはまったく悪くないしね?」




「でも「いいの!汐音先輩のことは……もういいの」




嫌がらせを受けた訳じゃないんだし、私がかかわらなければいいことだ。