さんざん泣いて、吹っ切れて、こうと決めたら女は強い。


それはきっと、何歳でも。
子供でも大人でも、女ってやつは一度決めたら強いんだ。



月曜日。



私は始発で出勤し、今抱えている仕事を調整して、予定をくみ、朝出勤してすぐの課長に、有給届をドンっと置く。



「水曜日には、今やっている仕事の方がつきます。なので木曜日から1週間、有給を使わせてください。」



「し、進藤さん?ず、ずいぶんと急ですね………」



私の勢いに、課長が押されながらも有給届に判を押した。



いつの間に来たのか、後ろから桜田が抱きついてくる。



「せーんぱいっ!私お土産、アメリカ限定発売のコスメでいいんで。」


「んー。よしっ!まかせなさいっ!」



「きゃっ!先輩大好き!そんな先輩に、またまた藤嶋さん情報です。」