毎日、不安と嫉妬、妄想に悩まされて眠れない夜が続いていた。



司も、こんな私にはいい加減にうんざりしているようで、顔を合わせては、喧嘩が耐えなかった。




今にもくじけてしまいそうになる毎日の中で、私を支えてくれたのは、お腹の中の小さな命だった。


私のお腹の中で、一生懸命に暴れて自己主張してくれる事が、私を励ましてくれているように感じた。



この子の為にも、しっかりしなきゃいけない。


そう思いながらも、今の2人の関係を立て直す事ができないままに、刻々と予定日は近づいていく。



予定日を過ぎても、赤ちゃんはお腹の中から出てきてくれず、ギリギリまで待っても産まれなければ、人口促進剤を使って産む事になった。


司は、予定日を覚えてるのか、覚えてないのか、何も言ってはくれない。


私の事も、赤ちゃんの事も、まるで無関心だった。



凄く寂しかった。

あんなに大好きだった司が今は凄く遠くに感じるよ。