麻尋が、バタッと音をたてて倒れた。


「きゃっ、河原...さん?」


まわりで準備をしている子どもたちがざわざわし始める。


瀬上は突然のことに、目を見開くと、あわてて額に手を当て、顔色をうかがう。


「河原........。しっかり。」


そう言うと、麻尋を抱えて保健室に向かった。