理子SIDE


あたしが、自分の部屋で

今度のドラマの台本を覚えていると、

隣の部屋から声がした。



隣って…あいつの部屋?







蒼空「大丈夫じゃね?

   千秋なら絶対OKもらえるだろ!」



蒼空「かんばれよ!

   

   おい!

   今、単細胞バカって言っただろ!」



蒼空「今日だけ許す!じゃーな!」






学校の友だちと、電話してるみたい。

楽しそう…。


きっと、あいつ、

顔はいい方だったし、性格も良さそうだし

クラスで人気者と予想される…。



あたしも、普通の高校生なりたい

って、何回思っただろ…。



外にだって、一人じゃ出られないし。

変装は日常的だし…。


芸能人学校だって、

仕事で全然行けないし!


友達は、モデル仲間だけ。

あ、まあ、幼なじみがいるけどさ…。



幼なじみっていうのは、

うちの隣に住んでる!


親同士が仲良くて、

家まで隣に立てちゃったっていうね…。



まあ、あたしたちも、仲良しだからいいんだけどね!







ママ「理子ー!蒼空ー!

   ご飯食べるよ!」


蒼空「はーい!今行く!!」



すぐさま、

隣の部屋のドアが開く音がした。


はっや…。

どんだけお腹減ってんの…。


ぷっ…。

やば…おもしろ…、



ママ「理子は?!

   まだ上?!

   ちょっと!おそいんだけど!!」




これはこれでやば…。


ママは怒ると怖いから急がないと…。



あたしも、リビングにおりた。