《愛優said》



それから言葉通りその日の夜は

私は翔流に寝かしてもらえず、
甘く激しい行為に溺れたのです。


あの男たちだと吐き気がするほど無理なのに
翔流だってら何故か許せちゃうんだよね...


そのせいもあってもちろん...


「ふぁ~...」


「愛優ちゃん、すごい欠伸だね。

もしかして...翔流さんと昨日...?」


ニヤニヤしながら咲良ちゃんがそういってきた。



「なっ...///そんなことないよ!」


「あ、その顔は図星だな~~

あー、早く愛優ちゃんの子供がみたいな~」


なんて大きい声で咲良ちゃんが言うから焦った。


「こ、子供...!?」



「そう、欲しくないの?」


欲しくない...そう言われれば欲しいけど...


「でも...」


「わかってるよ。
まだ、完璧には踏み出せないんだね」



そう...

行為は何十回としてきたのに
あと一歩がどうしても踏み出せない。


翔流はそれがわかってるからか
何も言ってこないし、それ以上もしてこない。


私、ちょっと怖いのかも...

自分がママになれるかすら...

自分の母親みたいになってしまったら
どうしようなど思ってしまう。


私は母親からの愛情を貰ってないから
余計にそう考えてしまう。