「ん……………。」

目を覚ますと知らない集団に囲まれていた。

椅子に座らされていたあたしは

腕と足にひもが巻きつかれていて

身動きが取れない状態だった。

どうやらここは倉庫らしい。

「目を覚ましたな?」

あたしに声をかけたのは…どこかで

見たことある人。

「あんた…どこかで…。」

「覚えててくれたの?嬉しいなあ。

そ、楠見泰介、だよ。」

楠見…泰介?

………あ!

「あのときの…………!」