お言葉に甘えまして。

二人で二階に上がり、ソファーに並んで座る。

『碧くんは、その…。』

ちょっと戸惑いぎみに碧くんに話しかけると。

「彗を見てたい。オレを見て欲しい。誰にも見せたくないし、笑って欲しくない。ずっと一緒にいたい。…そんな事、彗は喜ばないと思ってた。だから、バレないように彗のこと、ずっと遠ざけてた。そしたら、別れようって言われて、別れたら見ちゃいけないって言われて、混乱した。」

『束縛したくなくて、近寄らなかったってこと?』

「束縛は…嫌われるんだろ。いつか、前に彗の友達が彗と話してただろ。」

確かに蜜がそんな事、言ってたような?

てか、極端過ぎない?!

なんか…碧くんって…不器用過ぎる。

『それは蜜が言ってた事で、私は碧くんに束縛されたら嬉しいよ?冷たくされたら、私に関心がないと思ってしまうし、すっごく悲しいよ?』

「本当か?ずっと見て良いのか?触って良いのか?近くにいて良いのか?写メって良いのか?」

なんか、最後は違うような気がするけど、まぁいいか。

甘い束縛は嬉しいから。

『ずっと好きでいて?』

「死ぬまで好きでいる。社会人になったら、結婚して家にずっといてもらって、オレだけ見てもらう。誰にも見せない。」

ん?なんか違う方向に、話がいってない?

元々、ストーカー気質のヤンデレだったってこと?