ケータイ小説 野いちご

【完】王様の命令は?

何様、匠様
「ちゃんと最後まで言え」



この学校は文化祭にすごく力を入れているようで、学校内の生徒だけでなく学校外からの評価も高く、楽しみにしている声も多い。

学生たちが自分たちで仲間と作り上げ、達成感や成功体験を得られることが大人たちの狙いであると先生が言っていた。


だから、どのクラスも放課後や休日も自主的に学生が集まり、着々と準備を進めている光景は珍しいものではなかった。


「さっきから匠くんの姿見てなくない?」

「朝から一回も見てないよね」


近くにいた女子たちの会話が耳に入り、私も心の中でそういえばそうだなと頷いた。

実行委員って本当に忙しいのね。

久河さんは用事があって外に出てもすぐに教室に戻るようにしてくれてるみたいで、ありがたい。


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