それにしても今日は驚きの連続。


匠に最後までなびかない女子なんて、実際いたんだ……!


仲間だ!

そう、喜ぶところだと思うんだけど。



なぜか素直に嬉しいって今は思えない。



1人目は久河沙智さん。

昔も今もただ1人のーー…



私は2人目。

白岡匠の魅力にハマらない女子。



……だけど、落ちてしまったんだよね。たぶん。


不覚にも。



たぶんって付け加えるのはちょっとした抵抗。



王様の思い通りになってしまうのは、私の性格上ゆるせない。




今の私たちの関係って恋愛感情がないから成り立っているわけであって。



きっと好きだと伝えれば普通のとりまき女子と変わらなくなる。




そしたらもうさよならでしょ?



…こんなこと考えちゃって。


弱気になっちゃって、どーしたの私。