彼が死んだ。あんなにも愛していた彼が。
私の手には血のついたナイフ、そして涙。
殺そうって、私が望んでいた事なのになぜ涙が溢れ出てくるの?
何かを失ってしまっことにこんなにも後悔する事はあっただろうか。
こうなったら、私も死後の世界に行く。
そしたら、また一からやり直せる二人で。
今から行くよ。
私は彼に刺したナイフを自分に刺した。
そこから私の記憶は何処かへ消えていった。