「マオさまは、暗闇がお嫌いですか?」

「・・・なぜだ」

「風邪を召されていた時、側にいろとまるで幼子のようでしたので・・・」



お、幼子だと!?
というか、なんだそれは。
そんな事俺は言っていない!


言って、いない・・・よな?




「お、覚えていない」

「そうでしたか・・・。あの時、私を抱きしめたまま眠ってしまわれて。どうしても離すことができなかったのです」





そういえば、目を覚ました時エマが隣に寝ていた。
それは、そういう事だったのか・・・。

なんて恥ずかしいことをしているのだ!




「わ、忘れろ!」

「は、はい。すみません・・・。失礼なことを・・・」

「別に怒ってるわけじゃない!・・・恥ずかしいであろう。魔王が、その様な事・・・」




示しがつかんではないか。