小さい頃は、とても恵まれた子供だったように思う。



優しい両親がいて、特別貧乏なわけでもなく、ごく普通の家庭に生まれ。
両親の愛情をたくさん受けて育った。

2つ下の弟はとても可愛くて、たくさん世話を焼いた。



弟はお姉ちゃんが大すきなお姉ちゃんっ子になっていた。




とても幸せだった。
とても満ち足りていた。



きっとこのまま当たり前の幸せが当たり前に続いていくのだと漠然と思っていた。




でも、その幸せは突然消え去った。





そう、消え去ったのだ。