「おかえりなさいませ、奥様、旦那様。」
「おかえりなさい、お母様、お父様。」
私が帰って1時間後くらいに、両親が帰ってきた。
「ただいま、莉子。明日の用意はできてる?」
お母様が聞く。
「えぇ、もちろん。」
「明日出発の予定だったが、予定が変わった。もう行くぞ。」もう?!
「あ、はい。」
「車を回せ!」お父様の合図で、1台の車が家の前にやってきた。
そして、長い長い時間が過ぎている。
まだ、大阪に着かない。
はぁ、退屈だ。
「あ、そうだ。新田財閥の息子とは、うまくやってるのか?」お父様は、私と拓海が付き合ってる事を知っている。
「はい、もちろん。」
「ねぇ!もうキスはしたの?!キスは!」お母様は、はしゃぎだす。