「拓海。そのあの、ごめん。」私は、遠慮しながら言った。
「うん。大丈夫。俺もごめん。あん時、本当に気が狂いそうだったから、当分喋れる気がしなかった。ごめんね、莉子。」拓海が、私を引き寄せて抱きしめた。
「私もごめんね…」私は、なすがままに抱きしめられていた。
「莉子、こっち向いて。」拓海が、優しい声で言う。
「うん・・!」私が、顔をあげた瞬間、拓海が軽いキスをしてきた。
「拓海。」私は、キスだと気づいた時、顔が赤くなるのを感じた。
「莉子、初キス?」拓海がニヤニヤしてる。
「なっ!バカにしてんでしょ!」
私は、そっぽ向く。