ケータイ小説 野いちご

君を好きだってこと、隠したくないんだ

キスしちゃおうと思ってたのに




Q.アイドルという職種は、こんなに頻繁に、会いに来るものなのか?


A.そんなわけないじゃない、あんたバカ?


……というのが、バラエティ番組を仕切っているご意見番からの、正しい答えであるように思う。


「………、」


が。


『恋したら? そーですねー。多分、自分の立場関係なく、会いに行っちゃうと思います。


──きゃぁぁ……っ!!!


 え? はい、そうです。関係ないです。好きになったら、マジで一直線なんで』


「……はぁぁぁ。理想よねぇ! 理想! 椥みたいな人気アイドルに、こんなこと言われてみたーい! 愛されたーいっ」

「……………、」


今しがた。

昨日のバラエティ番組をスマホにも収めたと、テレビ画面を接写した動画をイーボンとチータが見せてくれていた。

鼻血ものだから、と。

マジで椥サイコーだから、と。


乗り気じゃなかったが、とりあえず見た。

見ないとうるさかったから。


見て、思った。

つまりは、あのアイドル。



(あたしのことが好き、なのか?)



目を細めたまま考察。

だってこのアイドル、知り合ってから顔を見ない日はなんいんじゃないかってくらいに、頻繁に会っている。



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