ケータイ小説 野いちご

キミを想えば想うほど、優しい嘘に傷ついて。

第一章
はじまり

4月上旬。


ザワザワとうるさい教室。


進級と同時にクラス替えが行われ、あたしは指定された窓側の一番うしろの席に座ってあたりに視線を走らせた。


この位置からは教室をぐるりと見渡せる。


あー……あの子、意地悪って有名な子だ……。


あんまりかかわらないでおこう。


学年で一番勉強のできる男の子もいる……。あれ?


彼の名前なんだっけ?


新しい友達、新しい教室、新しい机。


ひとつ学年があがっただけなのに、新しい環境になって浮き足立ってしまう。


ただ、4月はあまり好きじゃない。


嫌な過去を思い出してしまうから。

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