「なんか、不思議な感じ……………。」


思わず、そう呟いてしまう。

ほとんどの人がもうこの場に集まっていた。

制服か袴でしか見ない皆の姿は、いつもと違って見えて。

それも夏の川ということで普通よりラフな格好である。

完全なプライベート姿で集まるのは初めてだ。

ちょっと興味深い。


「おはよー、冬音。」


「はよー。」


「おはよー彩花、励。」


こちらに向かって手を振る2人の元へ歩く。