ケータイ小説 野いちご

cutie honey

One

…今日も、午前の業務が終わると、手作りのお弁当を持って屋上に向かう。

ここはほとんど人が来ないので、自分の時間を過ごせる場所。

お弁当箱を開けて、大好きな卵焼きを食べようとお箸でつかんだ。

「…あ⁈」

後ろから突然手が伸びてきたかと思うと、卵焼きは奪われ、驚いて振り返ると、私の大好きな卵焼きが食べられてしまった。

「…私の大好きな卵焼き…」

ボソッと呟けば、卵焼きを盗んだ犯人は満足そうな笑みを浮かべた。

「…うん、美味い」

その言葉に、恨めしそうな顔で見つめる私。

「…清水はいつもの1人でここでメシ食ってるよな?友達いないの?」

痛いところを突かれ、口籠る。

「三枝課長には…関係、ありません」

尻すぼみになりながらも、なんとか反論した。

「…あいつらにもそうやって、自分の思ってること言えばいいのに」


その言葉に、ドキッとする。

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