作業も終わり、夕食作りをすることになった。



「あの、手伝います」


「ありがとう、依利君」



結月さんと二人で夕食の準備をし始めた。



キッチン広いなぁ、オープンキッチンも魅力的だよなぁ、何か所々に可愛らしい。

これは、結月さんの趣味かな?

色合いが明るいし、自分のキッチンかぁ、欲しいなぁ、一人暮らししたら、こんな綺麗で明るいキッチンで料理したいなぁ。


「依利君、出来た?」


「あっ、はい」


「何見てたの?」


「あっ、いや、そのキッチン見てて、可愛らしいと思ったんです」



何か、恥ずかしい。



「だよね、澪さんは趣味悪いって言うんだよ」


「おい、結月。
いつ、俺が趣味が悪いって言った。
ただ、ファンシーだって言っただけだろ」


「ちょっ、また、そんな格好して」



お風呂上がりでバスローブ姿で髪を拭いていた。



「あぁ、別に普通だろ」


「前、開けすぎです」


「細かいこと、気にすんな」


「細かくないです」



結月さんは、澪さんのバスローブの前をしっかりしめた。



「どうせ、野郎しか居ねぇんだから、良いだろうに」


「良く無いです」


「あぁ、結月が良くないのか。
何だ、俺見て、興奮したのか?」


「はっ、そんな、わけ、無いです」



下を向いた。



「まぁ、いいか。
結月、それより飯、腹減った」


「うん」



この二人は、本当に仲が良いんだなぁ。