ケータイ小説 野いちご

それでも僕は君といたい。

第1章
笑顔




「ひかる!入学おめでとう!」


厳しい季節での受験を終え、
晴れて高校生になった僕の頭をくしゃくしゃになるまで撫でる母さん。


「、ありがとう。いってきます」


笑顔で見送る母さんに普段言わない言葉を口にして、
少し照れ臭さを感じながら玄関のドアを開けた。



家を出た瞬間、ふわりと香ったそよ風の匂いに
全身が春を迎え入れるのを感じる。



着慣れない真新しい制服の裾を伸ばし
僕は入学式へと向かった。







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