ケータイ小説 野いちご

初めての相手は無愛想上司

無愛想な私と上司
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『陽子、私…耳が悪いみたい』


「…はあ?頭じゃなくて?」



珍しく、私から陽子に連絡を入れた
陽子は何事かと思い
仕事を早めに切り上げてくれ
私の部屋へ来てくれた


「珍しく連絡よこしたかと思えば…」


怒るのも無理ない
だって、幻聴が聞こえたのだ


『だって、だって…小山課長の声…』



小山課長の声で「付き合え」って
言葉を続けようとしたら
陽子がやっとか、と言い出した


へ?と拍子抜けをしている私に
ニヤニヤしながら陽子が話を続ける



「前にね、小山課長に聞かれたことあるんだよねー。小夜のこと。たまたまかな?って思ったんだけど、小山課長って他人に興味示さないし、他人の私情を聞くなんてまずない。もしかしたら?って思ったんだけど、なかなか接触がないから違ったかと思ったの」


陽子の言葉に唖然した
私の知らないところで
そんなやり取りがあったなんて…

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