「はーい。えっと、今日は自然体験教室、通称自然体のリーダーと班員を決める
ちなみに我ら4組は隣の3組と合同班をつくってもらう。男女4人の班だからな
ー。んじゃ、班作って、リーダー決めて、この時間内にこの紙提出なー。以上。」

「美穂ぉ〜…」

「どうした?杏奈。」

「3組ってさ…」

「あぁ。朝の彼?」

「うん…」

「にーしかーわさーん」

「ひぃっ…なんでここにくるのよ…」

「んー?一緒の班になりたいなって思ってて!」

「はぁ?冗談じゃないわよ…
第一、私まだあなたの名前知らないし…」

「あれ?言ってなかったけ。
俺の名前は藤崎蓮也(フジサキレンヤ)。
で、こっちが俺の親友で瑞江恭太(ミズエキョウタ)」

「あ…どーも…」

「よろしくね!杏奈ちゃん!美穂ちゃん!」

「嫌ですよ…。」

「そうよ。なんで私たちがあなた達と班一緒にならなきゃならないのよ。」

「杏奈ちゃんも美穂ちゃんも冷たいな〜…」

「下の名前で呼ばないで。瑞江くん、藤崎くん何とかして。じゃないと話し合い進まないじゃない。」

「え!?なに。俺らと班一緒になってくれんの?」

「怒るわよ?」

「美穂…もういいよ…私、諦める…
いいですよ。藤崎くん、瑞江くん。
絶対に私たちに迷惑のことをしないって約束してください。そしたら、班、一緒になりましょう?」

「え!まじ?!杏奈ちゃん神様〜!」

「私、人間ですけど。それに、気安く私の名前呼ばないで。」

「えぇー…西川さんってなんかねー笑
やだ!杏奈ちゃんにするもん!」

「蓮、きもい。てか、奇食悪い。」

「あ!恭ちゃんひどーい。蓮、傷ついた〜」

「アー、ハイハイ。ソーデスカ。
タイヘンモウシワケアリマセン。」

「おい!恭!棒読みは悲しいぞ!」

「…そう。」

「あの。そろそろ漫才打ち切ってもいいですか?」

「あ、ごめんね。西川さん。新田さん。」

「いえ…」