「…くん、ナツくん、真白、大きくなったら
ナツくんのおよめさんになる!」


アラームが鳴っている。


昔の夢を見た。
あの男の子の名前はナツくん?


ぼーっとする頭を目覚めさせるため
シャワーを浴びる。
軽く化粧をし、朝野先生を待つ。


『ついたよ。』


メールを確認し、部屋を出る。
車にもたれ掛かり、
かっこ良くスーツを着こなしている
朝野先生がいた。


何をしてても絵になる。


「先生、お疲れ様です。
わざわざすいません。」

「お疲れ様。頭は大丈夫?
気分悪くない?」

「大丈夫です。
ありがとうございました。」

「そっか、じゃあ行こうか。」

「はい、でも何処へ?」

「それは着いてからのお楽しみ。」