雛子side

始業式から2週間が経った。

クラスにもようやく馴染めてきたし、これからの学校生活も楽しくなりそうだ!


ただ一つ、変わったことがある。

それは、昨日……。


「なぁ、雛子」

『ん?』


「バレー部のマネージャーやらね?」


『へ???』



蒼と蒼の友達の三上くんは、男子バレー部に入ってるんだ。

うちの学校は強豪で、部員も多いけど蒼は2年生でエース!


三上くんは自称・超天才セッターらしい。


だから2年生でスタメンのこの2人は相当モテるんだよなぁ…。



『え…。私?』


「だってお前、部活入ってないんだろ?1年にマネージャーが入ってこなかったんだよ」


『私に…マネージャーなんてできるかな…。』


「明日までに考えておいて?

   大丈夫、お前ならできるよ。」


『うん…。』