ケータイ小説 野いちご

私のおにいちゃん

∞Ⅱ∞
逃げても、一緒




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廃校に着いた。




昔と何一つ変わっていない。




匂いも、風の辺り心地も、音も、何一つ。




俺たちは変わってしまったのに。




自分の親を殺めてしまったときから。




*霧夜*
「全く変わってないな。あのときと。」




*零斗*
「まだ残ってるかな?秘密基地。」




*霧夜*
「残ってるだろうな。
でも、金の方が心配だ。足りるか?」




*零斗*
「足りるだろ?節約しなきゃだけど。」




霧夜が金を出してくれなかったら、




足りていなかっただろう。




*霧夜*
「節約か。
水は近くの公園の水でいいよな?」




*零斗*
「いつから現実主義者になったんだよ…」




昔はもっとメルヘンチックだったぞ。


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