忙しいランチ時間が終わった。

疲れた…

「お疲れさま」

「綾乃さん、佐和さんお疲れさまです」

「凛ちゃん、明日のお休み予定ある?」

「いえ‥何もないですよ。家でダラダラする予定ですけど…」

明日はお店の定休日

「私と綾乃ちゃんでランチしようって話してたの。凛ちゃんも一緒に行かない?」

フリータースタッフ佐和さんが誘ってくれた。

「もちろん、行くわよね」

強引にゴリ押しする綾乃さん。

「…えっ、急にどうしたんです?」

「たまにはいいじゃないの。私達と親交を深めましょう」

「…いいですけど…」

ねっ…って、その笑顔が怖いんですけど…

「それなら俺も混ざるが…」

どこから現れたのか輪の中に入ってきた店長。

「店長はダメです」

一言で店長の言葉をぶった切る綾乃さん。

強…強すぎます。
店長相手に怖いもの無しですか⁈

「スタッフ同志の親交を深めるんだろう?」

引き下がらない男は、自分も混ざって何が悪いと言うように不貞腐れてる。

「店長が来られたら、女子会トークできないじゃないですか?」

「…俺の悪口か?」

「まさか…」

「なら、いい。凛、宿題だ」