「…人間じゃない?

 …となると…精霊…さん?」


「はい。…私は精霊です。」


俯いていた顔を上げて、

だから大丈夫というように微笑んだ。



「…っ…そうなのか…。でも寒いだろ?

 肌だって赤くなってる…。」



彼女の微笑みで固まったリヒトだったが、

彼女の寒そうな姿を見てやっぱり

放っておくことが出来なかった。



「大丈夫です。本当に…。

 大丈夫ですから……。」



リヒトの言葉に大丈夫だとまた否定した。



彼女がどうすれば、

服を着てくれるか考えていると…。