しばらくして数学の先生織田先生があたしたちのクラスに入ってきた。

あたしは急いで小説を机の中にしまい席に立ち礼をする。

数学は苦手だが織田先生は割と好き。面白いしクラスメイトの神崎くんがボケをかますとそれをノリででツッコミをする。
所謂苦労人である。
まぁ、あたしはこのコントは面白いので笑った。




あっという間に授業が終わり放課後を迎えた。

あたしが教科書をリュックにしまい込むと教室がいきよいよくドアが開いた。


「ゆかりん!一緒に部室に行こう‼︎」

どうやら正体は沙織だった。
ていうか…

「頼むから大声であたしを呼ばないで‼︎恥ずかしいから‼︎」

さっきからクラスメートからの視線が痛い…

でもそれは一瞬のことでみんなはいつもの風景に戻った。