第1話「始まり」



そこは、人や魔物、聖獣、そして神々が存在する世界。 

4つの大陸が存在し、その内の1つ・・・。
リードラ大陸には2つの薔薇の国があった。
1つは、白薔薇の国。もう1つは、黒薔薇の国。

白薔薇の国は純白の薔薇に囲まれた、美しい国。争い事もない、幸せに満ち溢れた国。王様とお妃様も優しく、国民に尊敬されていた。そんな国には、1人の姫がいる。

フワフワの白く美しい髪。透き通るような肌。長いまつ毛をたたえた大きな目は、美しい湖の色をした瞳が輝いている。唇は真っ赤に色づき、頬は、ほんのりピンクに染まっている。

白薔薇のように、愛らしく、美しい。
明るく、人懐こい姫は皆に愛されていた。

黒薔薇の国は漆黒の薔薇に囲まれた、美しい国。沢山の物が集まる、活気のある国。王様もお妃様もしっかりもので、国民に信頼されていた。そんな国には1人の王子がいる。

サラサラの黒く美しい髪。髪とは対象的な白い肌。うすい唇に、星が瞬くような、美しい紅の瞳は不思議な魅力がある。

黒薔薇のように、凛々しく、美しい。
冷静で、優しい王子は皆に頼られていた。


王子と姫はとても仲がよく、一緒に遊んだりしていた。国同士も仲がよく、幸せだった・・・。


だけども、あることがきっかけで、王様同士の仲が悪くなってしまった。


そのせいで、姫と王子は離ればなれに・・・・。


2人はとても悲しみました。

そんな自分の子供の姿を見て王様達は、なんとかしようと考え、それから6年後、王様達は仲直りし、姫と王子もまた会えることになりました。


これから始まるお話は、そんな2人の恋のお話・・・・。

そう・・・、白薔薇の姫『リリー』と、黒薔薇の王子『ローレン』が繰り広げる、恋愛劇である。






「やっと・・・・、やっと、ローレンに会えるんだ!」