昼休みの時間になり、食堂に行く準備をしていると、教室内がざわつき始めた。


最悪。



「エヴァ」

「……はい、何ですか」

「昼食を一緒にどうかなと思って」



はぁー……。


舞踏会の日以来、気まぐれにドミニク王子からお昼のお誘いがある。


周りからは羨ましそうな目を向けられる。


出来る事なら私は誰かと変わりたいよ。



「ジーナごめん……」

「いいよ、気にしないで。 私はブルーノのところに行ってくるから」

「本当ごめん」



舞踏会の日にジーナとマッケンジーさんはお付き合いを始めた。


その後二人でいる所を何度か見かけたけど、凄く幸せそうで少し羨ましくなった。