僕の名前はホーリー。
暗くて大きな森の中、お母さんとはぐれたんだ。
ホー、ホーって泣くあの声は何?
カサカサと鳴る葉っぱの影で、僕はぷるぷる震えながら小さくなって、お母さんをずっと呼んでいたんだ。
「 いつまで寝てんだチビ」
僕はぴくんとして、顔をあげた。そこには毛並みの綺麗な山猫が居た。
僕は立ち上がって周りをキョロキョロ。
「 聞こえないのか? お前?」
「 …あなたは誰?」
「 なんだ聞こえてるんじゃないか」
山猫はムスッとして僕を見る。
「 子供が一匹でどうしたんだ? 親は?」
「 えっと…はぐれたの」
「 迷子か」
「 その子昨日の夜から居るわよ?」
頭上からフクロウのおばあさんが