ここから落ちたら死ねるかな。

そう思いながら、屋上のフェンスごしに下を見下ろす。

俺が死んだら、悲しむかな。

そうだな、だいぶ大勢の奴が悲しんでくれるだろう。

作り上げられた人格の俺を、愛してくれていた人達が。

泣けばいい。

悲しんで、苦しんで。

俺の本当の姿なんか知りもしないくせに。

何も知らないくせに「いい人」としての俺に勝手に期待して、重りを乗せていくお前らなんか大嫌いだ。