一方西に飛んだマクリとミルは綿菓子+綿の魔法で無事、着地していた


「みんなはどこ?無事かしら」


「大丈夫だよマクリ!それより魔法ちゃんと使えるんだね」


ミルが綿をさして言えば、マクリは訳が分からないと首をかしげた



「何言ってるの?使えるに決まってるじゃない」


「だってこの前お菓子の国の時…」



ミルが言いたいことがマクリにはこの一言で理解出来た


お菓子の国で国王とあった時のこと、マクリは呪文を唱えても魔法が消えてしまったのだ



「それならお菓子の国出た後から使えるようになったのよ」


マクリが魔法で草花を出してミルに見せた


「良かったぁ!でも一つだけ忠告しとくね。今後あの国王の近くには行かないで」



「忠告されなくてもあんな国王に近づきたくないわよ。でもなんで?」



「1度国王に触れられた人は、2度と国王の前で魔法が使えないってお兄ちゃん言ってたから」




ミルのお兄ちゃんは何者なのだろうか
ふとマクリの頭に今の国王の前の国王が頭に浮かんだ


妹がいるその国王
ミルは国王や国の事に詳しい事も気になる
ただ、マクリは妹の方には会ったことがあるのだ
行方不明の妹とミルは髪の色が違うのだ



「もしかしてミルちゃん私と会ったことある?」



とやんわり問うと


「お菓子の国と草の国は表向き友好関係にあるからね。そりゃ草の国の王女様は誰でも見たことあると思うけど?」



とどこか距離を取られてしまう



マクリは話を変えた


「とりあえずリヒト達と合流でもする?」



「そうだね!ミルついて行くよ」



2人で笑いあい、リヒト達を探そうとした時、マクリとミルの周りを悪魔の闇月が囲っていた


「逃げ場は!」



「どこにも無いよ?マクリ…」


ミルとマクリは心を決め、背中合わせで立つ


「私は向こうを、ミルちゃんはあっちをお願い」


「了解!チョコの魔法 リィピィ」



「草魔法 草の刃」



2人は別々に飛び出し、悪魔の闇月に向かっていった