ルシュラ「はー」

ヨル「どうかしたのか?何やら重たいため息だが」

魔王「どうせクオイのことだろう」

クオイ「くぉーら!まてまて!なんでルシュラのため息だけで、原因が俺なんだよ?!」

ヨル「……それで、どうしたのだ?」

クオイ「流すなー!!」

ルシュラ「……思い出すんだよ」

魔王「ほう。クオイのことで苦労したんだな」

クオイ「まだ何も言ってねー!」

ルシュラ「もうすぐ冬が来る。思い出すんだ。冬の夜明け前に現れる侵入者を」

ヨル「クオイか」

クオイ「あれー?そんなことあったっけ?ルシュラもう年だから……」

ルシュラ「な、わけないだろう。何かやらかすのはお前の得意分野だからな。あと、既に目撃証言がある」

クオイ「……スミマセン……」

ルシュラ「お前が起きろーと人の就寝中に飛び蹴りしたせいで、ぎっくり腰だぞ!?自分の過ちでもないのに!」

ヨル「クオイの飛び蹴りか。相当な破壊力だな……ルシュラの腰を壊すとは」

魔王「朝から騒がしいのは勘弁だな。俺は気配を感知して起きるから、問題ないが」

ルシュラ「う、うらやましい」