「行ってきます」

そう出て行った母親も


「1人で大丈夫か?」

そういった父親も



もう帰ってこない







ある日曜日

「美弥、パパ達これから出かけるんだけど一人で大丈夫か?」

「うん。」

「じゃあいってくるわね」

「はいはーい」

私は背を向けたままママ達に言った
中学3年生の私は反抗期真っただ中だ。

何を言っても怒らない親がうざくてたまらなかった
いつもニコニコしてて気持ち悪いと思っていた


今日は珍しく二人ともいないし友達でも呼ぼうかな。

「もしもしー美麗」

「美弥おはよー。」

「今からうちこないー?隆二とか健太とか智美とかよんでさー」

「家いいの?」

「大丈夫大丈夫、今親食事会だか知らないけどどっかいってるから」

「美弥のお父さん凄い人だもんねーかっこいいし」

「うぇ~。全然だよさっさと死んでほしいよ」

「そんな事って親が死んだら泣くくせに」

「しんじらんない」と笑う私

「まぁいいや!とりまいくわ!」

「あいよー」


電話を切り支度をした