「……ん」





目を覚ましたまやが起き上がる。





「おや?目を覚ましたのかい、お姫様」






耳に残るような声がこの部屋全体に響く。






「あなた、誰よ」





残った僅かな体力で近くにいた人を睨む。





「これを聞けばわかるさ。“だろ?佐藤”」