「やっぱり門の前に居た子だ~!」


可愛い系の男が私を指差しながら
周りの男達と話している。


…やっぱ見られてたんだ。


他の生徒からは「暗い」だの「地味」など
まぁ、様々な言葉を頂きました。


「じゃあ、自己紹介。」


『…神崎蒼翔。俺に関わらないでくれ。』


クラス「………。」


双覇「………。」


「あーじゃあ…蒼翔は空いてる席な?」


…ちょっと待て。

「空いてる席な」って
『双覇』の近くしか無いじゃん。


窓側で席は後方。
私の席を囲む様に『双覇』が座っていた。

前後左右にね。


ギロりと光ちゃんを睨むと、


「じゃ、じゃあお前ら授業の準備しろよっ!?」


慌てて教室から出て行った。