運動会が終わり、翌週の朝。

私は、いつも通りひなちゃんと登校している。

「あー、運動会楽しかったな〜♪」

「まみちゃん、大活躍だったもんね」

「まぁ、足が速いのだけが私の取り柄だからね〜」

純粋に褒めてくれるひなちゃんに笑顔で答える私。

他は何にもできないし(笑)。

「優勝は黄隊にとられちゃったけど、楽しかったね」

「うん!」

あの後、ハルと話さずに済んだし!

いやぁ、ホント嬉しいですよ。

「よっしゃ!ひなちゃん、学校まで競争しよ!よーい」

「えっ!?ちょっと、待っ」

「ドン!」