八月に入り、外からの蝉の声がさらにうるさくなってきた今日この頃。

私は、みんなと楽しく部活!……ってことはなくて。

「なんで!?中学校って義務教育だよね!?なんで補習なんかしなきゃいけないのー!?」

うがーっ、と声を上げながら叫ぶ。

なんなんだよ、4頭身!いくら教師二年目だからって、はりきりすぎだろ!!

「は?お前があんな点取るからだろ。何点だったっけ〜?」

「…………26点」

私がボソッと呟くように言うと、ハルはニヤッとからかうように口角を上げて。

「へぇ〜、ドンマイだったな〜。オレが教えたら50点は取れたぜ」