「おはよー、まなさやー」




「おはよー、あきー」




同級生の 深瀬 秋帆 (あきほ)

3年間同じクラスで、

お姉ちゃんみたいな存在。





「おはよっ、まなちゃん!」





同じく同級生の 野神 理絵 (りえ)

中学からの友達で、天然乙女ちゃん。


姉さんと天然乙女ちゃんと、

まなさや、学校ではこんなメンバー。





「沙夜ちゃんの今日のニット可愛いぃ」





「でしょ!温かくていいのコレ!」




すると学斗が反論。





「いや、それ俺の…」





「いいなぁ〜、あたしも欲しいぃ」





学斗に理絵がかぶせて言う。





「聞け、コラ。」





「良いでしょ♪」





「良いでしょ♪じゃねぇっ!」




学斗が沙夜のほっぺたを摘んだ。





「学斗〜、ちょっといいかー?」





沙夜とまたケンカしていると

教室の入口の方から男子に呼ばれた。





「ほら、呼ばれてんじゃん!
 
 ニットはお預けー、行って来ぉーい!」





「…ったく」





学斗は膨れ面のまま歩いて行った。





「本当、お前ら仲がいいな(笑)」





秋帆が少し笑って言った。





「そんなことないよぉ〜、
 
 もう毎日ケンカばっか!」





「それが仲いいって言ってるんだよ

 さやちゃんw」





理絵も笑いながら言った。





「そんなことないって!」





沙夜は少し膨れて言った。