うえをみる。

「……まぶい。」

めをあけていられないほどの、ひざし。


「あついしさ。やだな、もう。」


あんなのなかったらいいのに。


「そう思うなら、うちおとせばいいんじゃない?」


ともだちがいう。

「どうやって?」

「あのやまにのぼりな。きっと、とどくから。」

あごで、やまのほうをさしながら、ともだちがいった。

「わかった。あのやまのぼって、うちおとすよ。」

ともだちは、「くすり」ってわらってから、
「いってらっしゃい。」
てをふった。

「いってきます。」
てをふった。

そんなかんじ。