ケータイ小説 野いちご

王道恋愛はじめませんか?

オマケ
恋愛の先にあるもの




――嘉人くんとお付き合いをすることになって、早くも1年が過ぎようとした頃。

相変わらず仕事が忙しい嘉人くんとは中々会えない日々が続いていた。


~~♪~♪


ある日の平日休暇。

リビングにあるお気に入りの白ソファに座り込み、最近公開されたばかりの嘉人くんが主演を務めた映画に関連した彼のインタビュー記事が載った雑誌を読んでいた時だった。

簡易テーブルの上に置きっぱなしだった私のスマホが、Shineの新曲オルゴールを流し、着信を伝える。


「――もしもし?嘉人くん?」


着信相手を映し出されている画面を見なくても分かった。

なぜなら、この着信音は嘉人くんにしか登録していないから。――なんて、恥ずかしくて本人には秘密なんだけど。

右耳に当てたスマホから流れる彼の声に、私の心は簡単に浮ついてしまうのはいつものことだ。


『あ、みのり?今、大丈夫?』

「うん。今日はお仕事お休みだから。…嘉人くんは?忙しいんじゃないの?」


付き合うようになって、メールに電話と頻繁に連絡を取り合うようになったとはいっても、こんな真昼間に電話なんて珍しい。

私も、お昼の時間帯に連絡を取ろうにも嘉人くんも忙しそうだからと、連絡するときはいつも夕方以降だ。




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