「月華、起きて下さい」
凛とした声が無駄に広い部屋に響く

「ん~」
一応、返事はする

私、桐谷月華はいわゆるお嬢様
父親が大手企業の社長
母親は父の秘書をしている

容姿はごく普通の女子高生
今日から2年生

「月華!遅刻です!!はやく、起きて下さい!」
ち、遅刻だと?!
ガバッ

「お、お主!なんとおっしゃった!」
ビシッ

「ふざけてないで、早くしてください!!!ミオ様がもう来ていますよ!!」
黒いオーラを解き放ち、このお嬢様にも容赦せずに頭を叩くこの男の人は